A1:
Hopeとneedの相違があることは否定的にとらえる必要はないと思います。
両者と目標は同じではないことも整理しておくと良いと思います。つまり、Hopeやneedを可能にすることが最終の目標達成ではないと考えます。
真と言いますか最終目標はどこにするかということを、hopeの裏側と言いますか、なぜか、その先は、などより深く読み解く努力をして、まずは考えます。そのうえで、その達成のための期間を大雑把に考えます。その目標を到達するためのロジックツリーの思考で考えます。つまり、短期目標を達成推測期間や設定項目に応じて細分化していく作業をします。セラピストのneedは押し付けにならないことが大事であり、柔軟にneedを設定する習慣が必要だと思います。これができれば、上記のような目標設定と合致して行くと思います。
A2:
我々の前に来る患者さんは望んで障害を被ったとは思っていないはずであり、人前で意欲がないように見えることはよくあること。
意欲のない方をどうするかが専門家の仕事。
意欲のない患者さんはいないという前提で向き合うこと。
前頭葉損傷などで症状としての「意欲低下」に対しては、専門的な対処をする。
人生歴、生活歴、家族歴、職業歴、などの社会的背景をしっかり読み解き、発症からの医学的情報をしっかり把握して、意欲が無くなるようなイベントやエピソードがないか推測すること。
単位算定の時間だけではなく、こまめに接する時間をもつこと。
自己決定権を尊重すること。
我々にとって望ましい行動が見られたときは称賛すること。そうした行動を家族や他職種などと共有していくこと。
など
A3:
最初から自分の流儀を押し付けないこと。
今まで実施してきた内容を否定せずに、もっとより良い方法があるような仕掛けをすること。
ご本人の生き方を尊重し、外来でのリハビリテーションの目的や方法を整理していくように仕向けていくこと。
目標を期間や頻度と共に具体化し、説明をじっくり行い、合意してプログラムを実施するサイクルを定期的に行うこと。
そうしたプロセスを経ても、仮に、マッサージなどの慰安的なものを望まれる場合は、マッサージだけであればマッサージの専門家の方の方が我々より上手であることを説明して、依存する場所を転換すること。