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自分で選択、決定することは、大変大きな判断・決定能力と考えられますが、自己選択はたくさんどこにでもあります。小さな自己判断、早くから自分で考えて行動をすることお膳立てし、積み重ねておくことが重要だと思います。
回復期病棟で、患者さんはトランスファーできなかったとします。事前にリハ時間は渡されていても、セラピストがベッドサイドに来て、「さあリハに行きましょう。」と言いながら、親切に布団をはいで、トランスファーを手伝い、そしてリハに押していく。なんてことはありませんか?トランスファーできなくても、早めに車いすに移って、病棟内で過ごしていれば、リハ室まで自分で行けなくても、ナースステーションの前でセラピストと待ち合わせることができます。自分で時間を判断して、自分でリハに行くことを選択できるのです。こんなチャンスはたくさんあるので、小さなチャンスを早くからお膳立てし、自立できなくても、自律して自分の生活の組み立てを常にしておくことが、大きな決断に至るプロセスの構築や、様々なタイミングを見逃さないことにつながると思います。